
世界観
奈良時代、彼らは突如として現れた。
人々はその力に畏れ、同時に崇敬の念を抱き、やがて彼らを奉るための社が作られ、神聖な書物が編纂されていった。
そして神として長きに渡り信仰の対象となった。しかし、信仰が始まってから数百年後。都に飢饉が発生し、土地が荒れ、農作物が枯れた。公卿たちはこの災厄を彼らに責任を押し付け、遂には各地の社に神々を収める決定を下した。封印が施され、彼らは歴史の中で姿を消した。
時代の変遷と封印
時は流れ、神社の建物も老朽化し封印が解ける者も現れてきた。長き眠りから目覚め、かつての力を失い、肉体は幼少に退行していた。その姿は、面影を残しながらも、完全に新しい人生を歩むことを余儀なくされる。
かつて彼らが人々の間で信仰されていた時代は遠い昔の話となり、その存在は忘れ去られていった。
彼らが再び力を取り戻す日が来ることを、誰もが知らなかった。
現在の日本
平成の時代が訪れると、戦争の痛みが新たな形で日本を苦しめていた。
第二次世界大戦で敗北した日本は、アメリカの占領下に置かれていた。
戦後、アメリカの軍事占領は日本政府を凌駕し、政府の力は弱まる一方だった。
その中で、政治的、社会的、経済的に大きな変動を迎え、米軍の支配が強化される中、日本政府は次第に危機感を強めていた。
やがて、米軍内部から独立した組織が発足され、その目的は日本を含む世界各国に対し、国際的な圧力をかけることであった。
その組織は、部隊、研究所、警察という三つの機関で構成されている。アメリカ、日本兵の中から、とある計画に賛同した者を隊員にしている。計画の影には、かつて封印された彼らの力がひそかに関わっているのではないかという疑惑があり、その真実を探る者は数少なかった。
神々が再びその力を目覚めさせる時、人々はどんな代償を払うことになるのか――。